脳の仕組みから見た英語教育
一生ものの英語を習得する方法
参考図書
脳の仕組みからみた英語教育
A5判 定価740円(10%税込) 72頁
植村研一 著
浜松医科大学脳神経外科名誉教授
日本医学英語教育学会名誉理事長
植村先生は、朝鮮語・ドイツ語・トルコ語・中国語など17ヶ国語を操る多言語使用者です。またすべて英語での同時通訳が可能です。国立浜松医大、東北大学、岡山大学などで医学英語を教授した経験をもとに英語科教員の方、保護者の方々のために医学用語も含めなるべくわかりやすく脳の仕組みからみた英語教育を解説していただきました。
英語科の先生方、保護者様は是非ご一読下さい。
プログレスが目指すもの
- 第一の目標は、一生ものの英語の習得
- 英語は脳で学習するのだから脳の仕組みを考えたTEXT
- 英語の導入から大学受験または社会に出るまでを完璧に網羅
- 簡単に楽しく聞けて覚えられる
英語を英語で理解する
英語を日本語に訳しているのでは、英語を話しているとはいえません。
英語の学習には、英語の言語中枢を形成する必要があります。
無駄な勉強をさせてはいけません
丸暗記した記憶は2年以内に消滅します
言語中枢の記憶は永続します
言語中枢とは?
脳の中の人の言語活動に関わる部分で、言葉を話したり、理解したりする機能を持っています。
言語中枢はそれぞれの言語によって個別に作られ、日本語を母国語とする私たちは日本語の言語中枢を持っています。脳の伝達は聴覚中枢から出発し、話す中枢、読む中枢、書く中枢へとつながっているため、言語中枢を作るにはまず聞くことから始めなければなりません。
つまり英語の言語中枢を作るには、文法解説や日本語訳を読むよりも、まず聞くことが大切なのです。
言語中枢の形成順序
赤ちゃんは周囲から聞こえてくる言葉を真似ることで、自然に言葉を覚えます。
このTEXTは、私たちの脳に日本語の言語中枢が作られたのと同じ順番、つまり
聞く → 話す の順で学習できるようになっています。
言語中枢は聞くことで形成されます。
言語中枢の仕組み
アメリカ人 = 英語の中枢 → 英語で理解する
日本人 → 英語の中枢を作る → 英語で理解する
簡単に楽しく聞けなければ英語の言語中枢など作れません。
その工夫がTEXTになされています。
まず、聞くこと
そのために、PROGRESS IN ENGLISHのTEXTには他にはない最大の特長があります。
周辺教材の一つである、音声教材です。
このTEXTは音声教材を基本に「聞くこと」を大切にして作られています。
一生ものの英語(長期記憶)を習得するには、英語の言語中枢を作ること
1回の授業や文法説明を読んで理解したつもりになっていませんか?
人間の記憶は7秒で消えてしまう「即時記憶」、2年以内に消える「中間期記憶」、長年にわたって残る「長期記憶」の3種類があります。
情報はまず即時記憶に蓄えられますが、授業で聞いた内容の大半は数秒で消えてしまいます。
試験のために暗記した記憶は約15%が中間期記憶へ入りますが、試験後、2年以内に消えてしまいます。
これらの記憶の中で長期記憶に残るのはわずか1~2%ですが、長期記憶は簡単に忘れることはありません。
脳に英語の言語中枢を作れば、その英語は長域記憶となり、一生物の英語を身につけることができます。
私たちの脳には日本語の言語中枢があり、この言語中枢は長期記憶です。日本語以外の言語中枢も、その言語をくり返し聞くことによって新たに作ることができます。英語をくり返し聞くことで脳に英語の言語中枢を作り、英語を長期記憶に残すことで、一生ものの英語が習得できるのです。
試験のためだけではなく、一生ものの英語を習得できるよう、プログレスには工夫がなされています。
しかし、ただ聞くだけでは言語中枢は誕生しません。
言語中枢を作るためには、聞く必然性を作らなければなりません。
学校やご家庭で英語を聞く舞台を作る、自分が日本語の言語中枢を持っていると気づかせることが必要です。
学習したことを長期記憶に残すには…
1.帰宅後に必ず復習を行うこと 2.ただ読むだけではなく、自分で口に出すなどの体験学習をすること 3.復習は学習後なるべく早く行うこと(回数も1回だけでなく、複数回行うほうがより効果がある)
音声教材を使ってくり返し何度も練習することで、長期記憶に残し、大人になっても使える英語を習得できるのです。
多くの日本人が英語の中枢を形成できない理由
聞く時間が少ない、または学校で聞いたものを忘れる
英語を日本語に訳して元の意味を理解する…英語の中枢に直結しない
簡単に楽しく聞けなければ英語中枢など作れません。プログレスはその工夫がなされています。